カビキラーとカビハイターどっち使う?まじめに比較してみた。

浴室のカビ取り剤、あたなはどちらを使っていますか?

他のメーカーもいくつかはありますが、カビ取り剤ではこの2ブランドが特に有名なんじゃないでしょうか。そして多くのドラッグストアのカビ取り剤の売り上げもこの2ブランドを中心に成り立っているに違いありません。

実力伯仲と思われるこれらの商品、果たしてどちらを買うべきなのでしょうか。

では、比較していきましょう。

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【ブランド力】

カビキラーのメーカーはジョンソン、カビハイターは花王。
ジョンソングループはアメリカに拠点を置き世界70ヶ国以上に展開する世界的企業で、花王グループと比較すると6~7倍くらいの売り上げ規模になる企業のようですが日本国内だけで考えればメーカーブランド力は花王が圧倒していると思われます。ただしカビ取り剤の単品レベルでの知名度は、やはり第1は2位以下を大きく引き離してのカビキラーの勝利なんじゃないでしょうか。

従って私の個人的見解としてあくまで日本においては、会社の認知度は花王、商品の知名度はカビキラーといったところでここは互角の判定としておきます。

【価格】

両ブランドとも同じような価格帯です。その時々の特売次第です。付け替えは本体より概ね20円~50円くらい安いです。付け替えのほうが安いから普通は家に本体がある方の替えを買いますよね?
そうなるとご近所のドラッグストアやホームセンターがどちらを特売に載せることが多いかで、どちらのブランドを使うべきか決めてもいいかもしれません。

チラシというのは集客が目的です。どちらかが明らかに頻繁にチラシに載るということであれば、その地域はそのブランドが強いということになります。当然強いブランドは競合他社もチラシで価格を頑張るでしょう。結果として強いブランドを使っていた方が特売で買える機会が増えるということになります。長期的にみれば大きな差になってくるかも知れません。

【成分】

どんなものが入っているのか見比べていきましょう。

いずれもホームページに商品説明として記載されていた成分です。ちなみに実際の商品を見るとスペースの都合でしょうか、どちらも全く同じ成分表示で界面活性剤も1種類しか表記されていません。それにしてもややこしい成分がならんでいます。人体につかう医薬品の成分でないので登録販売者程度でははっきり言ってなんじゃそれ?な名称がズラリです。細かな成分の違いなんてその道の専門家にしかわからないと思いますが、分かる事もあります。それぞれ次亜塩素酸が入っている。水酸化ナトリウムが入っている

界面活性剤が3種類入っている

安定化剤が入っている違うのは

カビハイターには「泡調整剤」が入っているという点です。もう少し詳しく見ていきます。

次亜塩素酸は当ブログの消毒のところでもでてきた消毒成分です。物品への消毒で、もっとも広い効果を得られる消毒剤の一つです。金属への使用を気を付ける必要がありますがほとんどの細菌類、ウイルスに効果があります。風呂場のジメジメは雑菌だらけでしょうからね。また酸化剤は酸化の過程で色を白くさせる作用があります。いわゆる漂白です。黒ずんだカビ、汚れなどを漂白する目的としても配合されていると思われます。

アルカリ剤と表現されている水酸化ナトリウムは、たんぱく質を溶かします。風呂場で使う商品ですので髪の毛や垢がを溶かすために配合されていると思われます。余談ですが、皮膚につくとぬるぬるとした感じがするのそのためです。皮膚を溶かし荒らしますので必ず手袋を使いましょう。また水酸化ナトリウムを油に作用させると普通では水に溶けない油が水に溶けるようになります。化学変化を起こし石けんに変わるためです。そのようにして皮脂などの油汚れを落とすわけですね。

界面活性剤は本来交じり合わない性質のふたつのものを交じり合うようにさせるものです。界面活性剤はいわゆる「洗剤」と言われる汚れを落とすものに入っている中心的な成分です。ここでも水と油をなじませ汚れを浮かし洗い流そうということでしょう。

安定化剤とは、その製品を工場出荷時の状態の品質をキープさせるためのものと思われます。

そしてカビハイターだけに入っている泡調整剤とはなんなのでしょう。
カビ取り剤はその溶液がカビや汚れのある部分に長い時間浸っていたほうが狙った効果が得られやすいと考えられます。従って、粘度の低いサラサラした溶液よりも、気泡化して汚れた部位に留まりやすくなればより高い効果が得られやすい考えての配合だと思われます。一方カビキラーはそういったものに該当する成分表示がありませんが公式HPに置いて「強力浸透成分配合」で他社製品(カビハイターを思わせる青いパッケージの製品)の3倍も浸透性が良いとアピールしています。泡化することで薬剤を長時間とどまらせることで効果を高めようとしている花王に対し、浸透力を磨いて効果を高めようとしているジョンソンの姿勢がうかがえます。こうしてみると両者の方向性の違いはあるものの製品の実力は互角と言ってもよさそうです。

【サービス面】

両メーカーのメーカーキャンペーンなどを見ていくと、これはあくまでドラッグストアに長年勤める私の個人的見解となりますが、カビキラーは「全額返品キャンペーン」というのを度々打ってでています。
ようは「商品が気に入らなければ商品代金をメーカーから全額返金しまっせ!」という強気なキャンペーンです。これは商品によっぽど自信がなければできない事です。カビキラーはジョンソンにとって決して崩されてはならない牙城となる商品でしょうから、他社の追随をかわす捨て身の策ということも考えられますが、そうだとしても品質に自信があることには変わり在りません。この点をみるとカビキラーに加点したくなります。

結論です。

これだけ比べといて無責任ないい方になってしまいますが、好きなほうを使えばいいのではないでしょうか。品質にそう差はなさそうですので、やはり価格のところで書いたように、その地域の強いブランドで選んでおけば間違いないでしょう。

しかし、それよりも

成分表示をあーだこーだ言ってみましたが、そんなことより使い方で劇的に効果がアップしてしまうのがカビ取り剤です。

【効果的な使い方】

ティッシュを棒状に緩やかに丸めカビの上にあてがい→カビ取り剤を吹き付ける→ラップをかぶせる→20~30分放置する

同じようなやり方を家事えもんが塩素系漂白剤と片栗粉をつかってTVで紹介していました。どちらにしてもラップを使うのがミソです。汚れた部位に溶剤が長時間留まるように、そして乾かないようにさせることで反応が進むと思われます。このやり方しちゃえば、カビキラーでもカビハイターでもどっちでも構わないってことになるのかなと思いますよ。

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